米津玄師「Lemon」解釈







紅白には謎演出で出場していましたが、そもそも歌詞も謎です。
司法解剖ドラマ「アンナチュラル」の主題歌として作られた経緯、製作中に米津さんのお身内に不幸があったというコメントから、亡くなった「あなた」へのレクイエム、だと辛うじて分かります。
それでも難解なので、一文(1フレーズ?)ごとに、独自解釈しました。




歌詞カード片手にお読みください。


これは現実で、
今の現実に貴方はいない。
貴方が居た昔に帰りたい。
過去として割り切れず、現在も貴方を思い出す。

昔は幸せだったが、
貴方とお別れしたから、今は不幸せ。
貴方に言いたい後ろ暗い過去があった。貴方に聞いてもらえたら、きっと楽になった。(貴方には言えた、辛い経験がある。貴方に明かせたから、過去にできた。)
もう貴方はいないから、この苦しみは墓場まで持っていくことになる。

貴方をうしなうよりも辛いことなんてない。

貴方といた頃にも、悲しいことや辛いことはあった。
でも貴方との思い出だから、愛おしい日々でもあった。
思い出さずにはいられない。※レモンに深い意味はないのでは?
貴方をうしなった悲しみが癒えるまで、私に安息はない。
今でも貴方だけが私を照らし導く存在。貴方がいないから、私の世界は暗い。

目を閉じて、想像した(夢に見た)貴方は、私に背を向けている。
ずっと一緒にいたから、貴方を瞼の裏に思い描くことは簡単。
貴方がいなくなった事実を向き合う度に、
鎮魂や懐かしさのような整理された感情ではなくて、ただ涙が流れる。

瞼の裏(夢の中)の貴方は何を見て、何をしていたのか、私には分からない。
貴方は私に背を向けていたから、横顔も見えなかった。

死後の世界がどうなっているのか分からないけれど、彷徨える貴方の魂が、貴方をうしなった私のように、
悲しくて泣いてしまうほど寂しい日々を過ごしているなら、
貴方には私を忘れて楽になってほしい。
忘れられることよりも、貴方の魂の安寧を求めるくらい、
今でも貴方だけが私にとって、尊く、重要で、大切な存在。

貴方がいた頃には自覚しきれていなかったほど、
私は貴方が好きだった。
貴方がいなくなってからは、
呼吸さえままならない。

いつも一緒にいたから、
貴方がいない現実が信じられない。
貴方のことを忘れることはできない。
もしかしたら悲しみが癒える日はいつか来るかもしれないけれど、貴方との思い出は決して消えない。

貴方といた頃にも、悲しいことや辛いことはあった。
でも貴方との思い出だから、愛おしい日々でもあった。
思い出さずにはいられない。
貴方をうしなった悲しみが癒えるまで、私に安息はない。
二つに切り分けた物は、一方がなければ完全体には戻れない。一心同体だった私達だから、貴方という半身をなくした私もまた不完全で。
今でも貴方だけが私を照らし導く存在。貴方がいないから、私の世界は暗い。


↑ここまで妄想解釈


タイトルはLemonですが、別にレモンである必要はない気がします。
故人を偲ぶよすが、という可能性はありますが、アンナチュラルのキャラにも米津さんにも、レモンにまつわるエピソードはありません。
桃やメロンのような、甘く縁起の良いものでは、ここまで悲哀を表せなかったので、チョイスは秀逸ですが。